ポール・スミス展の歴史や目的と魅力とは

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2013年11月に、イギリス・ロンドンのデザイン・ミュージアムから「ポール・スミス展」がはじまりました。

その後ヨーロッパ各地を巡回して、2016年ついに、日本にもやってきました。

(2016年の内容については、後述します。)

ポール・スミス展の目的

ポール・スミス展の目的としては、デザイナーであるポール・スミス氏自身の創造力・発想力の源やブランド成長の歴史を多くの人に知ってもらい、「ポール・スミス」という人間及びブランドについての理解を深めてもらい、ブランドへの更なる愛着を持ってもらうことだと考えられます。

ブランドへの愛着は、「恋愛」と同じで、相手のことを良く知り充分に理解することでそのブランドに対しての愛着がより一層強くなります。

相手(ブランド)を良く知り充分に理解し、結果的にその相手(ブランド)が持つ世界観と、自分が思い描くイメージが合わなかった場合、その相手(ブランド)への愛着は薄れ、その相手(ブランド)から離れてしまいますが、イメージや考え方が合致したり、想像以上の世界観が広がっていた場合、その相手(ブランド)への愛着は、より強固なものになります。

有名ブランドは数多く存在しますが、ポール・スミスのように展覧会を開催し、ブランドイメージや創造・創作の過程等を惜しげもなく発信しているブランドはあまりありません。

ブランドイメージをより明確にすることにより、新規支持者の獲得及び既存支持者のブランドへの愛着を強固なものにすることこそ、このポール・スミス展の最大の目的なのです。

 

また、デザイナーとして、ひいては一人の人間としての「ポール・スミス」という存在を様々な面から全てさらけ出し公開することにより、これからのデザイナーやアーティスト、そしてポール・スミス展の来場者すべての方が、ポール・スミスの世界観を感じることによるモノの感じ方や創造力・発想力あるいは、これから生きていく上でのヒント等、何かしらの影響を受けたり、考えるヒントを得る機会づくりとして開催しているのではないかとも考えられます。

現に、ポール・スミス展での展示物に感化され、自身の生き方や方向性を再確認したり、考え方等を仕事に活かしたりする人はたくさんいます。

考えてみてください。世界的ブランドの考え方やルーツを知ることは、多く場合プラスにしかなりませんよね。

ましてや好きなブランドのことを知ることは、興味関心が増し、スムーズに頭に入ってきます。商業的な話はさておき、これは、人間的な魅力の一つにもなりますが、単純にポール・スミスは一人の人間として、自分自身を通して人々に考えるチャンスを提供してくれているのではないかと私は考えますし、それくらいポール・スミス展の内容は深く面白く考えることが多いのです。

展示(ポールの頭の中

展示の中に、「ポールの頭の中」というブースがあり、ポール・スミスは、画像やイメージ、言葉や数字等の様々なアイディアが頭の中に入ってくるとき、それがどこかに行ってしまわないように、デジカメで写真を撮ったり、スケッチや単語、電話番号に至るまで全てノートに書き留めているようです。

その時に彼の頭に浮かんだ無数のイメージを、映像インスタレーションとして表現されています。この映像インスタレーションのイメージから、どんなデザインが生まれたのか気になるところですが、自分だったらどんなデザインを創造するか考えながら見てみると、世界的デザイナーポールスミスと、凡人である自分の創造力の差が見えてきます。

このように考える力を養い、発想力を持つことについて考えさせられました。

そして、ポール・スミス自身、様々なことを公開することにより、今までのブランドの軌跡や方向性、デザインの考え方等を再認識し、更なる進化を遂げようとしていることの表れではないかとも考えられます。

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