ポール・スミスのジーンズ

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シャツやスーツなどフォーマルなスタイルのイメージが強いポール・スミスですが、その一方でカジュアルなラインも想像以上に充実しています。中でもジーンズは愛用者も多く、ジーンズ専門のハイブランド製品にも劣らない高品質のジーンズを生み出しています。今回は、ポール・スミスの中でもメイド・イン・ジャパンにこだわったハイグレードのデニムライン「RED EAR」のジーンズを中心に紹介します。

ポールスミスジーンズの歴史

1970年代後半に立ち上がったブランドポール・スミスはフォーマルなスタイルが中心でしたが、1990年代に入りカジュアルなアイテムやアクセサリーなど、日々のトータルコーディネートを網羅したラインナップへと広がっていきました。1993年には、メンズカジュアルライン「ポール・スミス・ジーンズ」がスタートしました。現在ではカジュアルアイテム全般をラインナップしていますが、始まりは名前の通りジーンズです。世界トップクラスのクオリティを誇る日本メーカーのデニム生地を多く使用しています。

「ポール・スミス・ジーンズ」は、ジーンズという観念にとらわない自由なスピリットを持ちながら、耐久性の追及とオーセンティックなモノづくりをベースに、ポール・スミス独自の世界観で展開するカジュアルラインです。現在はカジュアルライン「PSポールスミス」として統一されています。最近では2013年にはロンドンにデニム中心のショップをオープンするなど、ジーンズに対するこだわりは今まで一貫しています。

メイドインジャパンの「RED EAR」

「RED EAR」は日本の職人の優れた技術と手仕事で独自の世界観を表現する、ポール・スミスの中でも最高級のデニムラインです。日本独自のラインですがファンも多く、渋谷にはRED EARの専門店も営業しています。

RED EARのジーンズは、日本国内で最もジーンズ生産の盛んな瀬戸内の工房で作られています。広島県福山の世界的に評価の高い工房に紡績から染色・織布を特注し、ヤスリがけなどの加工を岡山県児島の工房に任せた完全メイド・イン・ジャパンのジーンズは、履けば履くほど味が出る極めつけの一本です。デザイン面では、刺し子刺繍や藍染など、随所に日本の伝統技術が意識されています。

旧式の織機を職人が24時間稼働しているからこそできるセルビッチが、こだわりの証です。ひねりを効かせた部分が目立ちがちなポール・スミスが、トラッドを大事にすることがジーンズにもあらわれています。使えば使うほど味の出てくるデニム地に、刺し子であしらわれたライン・アイコンである赤耳のウサギ。伝統にこだわったからこそ生きてくる遊び心が、ポール・スミスらしさであり、REDEARらしさです。

セルビッチへのこだわり

セルビッチとは

「セルビッチ」とは、量産化される以前の機織機を使って生産した際にできるデニムの両端の「ほつれ止め」の部分を言います。このセルビッチがあるデニムを使ったジーンズがセルビッチジーンズです。

セルビッチはほつれ止めのため頑丈に縫われています。リーバイスのヴィンテージジーンズは、折り返した時に見えるセルビッチに赤色の糸が入っているため、通称「赤ミミ」と呼ばれています。これを聞いてピンとくるかと思いますが、ポール・スミスのライン名「RED EAR」もアメリカン・ヴィンテージがコンセプトのため、ここから名前を取っていると思われます。

セルビッチデニム特徴は、その素材感にあります。アナログ機械の癖と職人一人一人の微調整が表れた生地は、特に履きこんで色落ちしてきた時の表情に「個性」があり、その「個性」が未だにヴィンテージジーンズが人気な理由です。

ポール・スミスのセルビッチへのこだわり

セルビッチデニムの難点は、生産効率が悪く生地自体の値段が新型機械に比べて倍以上してしまうこと、縫製・加工が難しいことなどがありますが、たとえ高価になってもクオリティを求めるならばやはりセルビッチ。ポール・スミスのジーンズは、セルビッチデニムが主流を占めています。

さらに、ポール・スミスのジーンズはセルビッチに織り込まれた色糸にもこだわりがあります。ポール・スミスのブランドアイコンであるマルチ・ストライプのセルビッチ、祖国イギリスの国旗ユニオンジャックカラーのセルビッチなど、セルビッチは通常は見えない部分ですが、スーツの裏地と同じく、見えない部分にこそ遊び心を忘れないのが、ポール・スミスらしいですね。

大人が履き続けられるジーンズ

履くほどに味が出るビンテージ感のある風合い、刺繍やセルビッチのカラーで魅せるちょっとした遊び心でおしゃれ心をくすぐるポール・スミスのジーンズは、大人が履き続ける愛用のことを意識したものです。ぜひ、日本の伝統技術を愛するポール・スミスのジーンズから、お気に入りの一本を探してみてください。

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